BECの攻略方法

BECの攻略方法について書いてみました。ぜひ、参考にしてみてください。

BECを含む全体的なUSCPAの勉強方法は、別ページにまとめています。

>>みんなのUSCPAの勉強方法はコチラから

BECの結論

BECの試験でAICPA(米国公認会計士協会)に問われている事は、ずばり「自分の言葉で論点を説明できるか?」にあります。

「WCありきのBEC」と思ってもいいかも知れません。
普段のMC問題やTBS問題を解く際にも、常にWCの事を頭の片隅のどこかに入れておいた方がいいと思います。

問題を解いたり、テキストで新しいことを学んだ時なんかは、常に自分自身にこう言い聞かせてください。

「このことを英語で言うと?」

それでは、BECの勉強方法をお伝えしていきます。

数式をA4用紙に書き出す

まず、BECの勉強を始めるにあたり、最初にやって欲しいことはBECのテキストを見て意味が分からなくてもいいので、テキストに書かれているすべての数式をA4用紙に書き出してみてください。上手く書けば、おそらくA4用紙1枚に収まるはずです。(表・裏を使って)

そして、常に数式が書かれたA4用紙と一緒に勉強をしていってください。写メをしてスマホの中に保存しておくのもいいと思います。
スキマ時間で数式の確認が出来ますし、記憶の定着にも繋がると思います。

仕事が忙し過ぎて、勉強が出来ない日が続いてしまう場合なんかは、その数式を写メした画像を眺めるだけでも、効果を実感できると思います。

[A4用紙に書き出した数式①]

[A4用紙に書き出した数式②]

[A4用紙に書き出した数式③]

[数式を書き出す理由]

●BECの試験では計算問題が出題されるのですが、数式を使わないと解けない問題も多く出題される。

●本番の試験では、問題を見てすぐに数式が頭に思い浮かぶようになっておかないといけない。

また、BECの勉強をするにあたり、他の科目でもそうなのですが、特にBEC試験においては「キーワード」が重要になってきます。

★キーワードにヒントを得て、MC問題を解く。
★キーワードにヒントを得て、TBS問題を解く。
★キーワードにヒントを得て、WC問題を解く。

といった感じになります。

そして、BECに関して言えば、数式そのものが「キーワード」になるので、「数式を押さえる=キーワードを押さえる」ことになります。

[具体例]

例えば、WC問題で以下のような問題が出題されたとします。

Q:「デュポン・システムを説明しなさい」

A:「ROE=ROA×financial leverage
=Return on sales × Asset turnover × Financial leverage」

これが答えになります。
この式の説明を簡単な英語で説明するだけで、WCで得点が出来ます。

詳しくは、コチラにまとめています。

>>>BECのWC対策は全然難しくない!!

それでは、ここまで準備が出来た人はBECを少しづつ攻略していきましょう。

配点比率をチェック

まず、BECの試験の配点比率を見ていきましょう。(出典:当サイト調べ)

Operations Manegement               15-25%

Financial Management                11-21%

Information System         15-25%

Corporate Governance        17-27%

Economic Concepts and Analysis  17-27%

試験時間:4時間

これまでは、ご覧の通り、「Corporate Governance」「IT」の分野が出題されることが多く、「Economics」の分野はあまり出題されなかったのですが、ここ最近は少し傾向が変わってきています。(2018年8月現在)

それは、「Economics」の分野はあまり出題されない傾向があることは、変わらないのですが、「原価計算の分野」からの出題が目立つようになってきました。Costing systemの分野ですね。日商簿記2級の工業簿記で学ぶ範囲です。

英語に自信がない人は、BECの勉強に入る前に日商簿記検定2級の工業簿記の範囲を一度日本語だけで勉強しておいた方がいいです。

特にCVP分析などは、得意分野にしておく必要がありそうです。

出題のレベルとしては、「Corporate Governance」「IT」の難易度は、AICPAのリリース問題レベルで、それ以外はご自身で使われている問題集とほぼ同等だと思います。

AICPAのリリース問題では、最近はけっこう英語が難しくなってきていると思うので、英語の勉強も同時に入念にしておく必要がありそうです。

「何を書いているのか?」「何を問われているのか?」を読み解くのが、難しくなってきています。

「Corporate Governance」や「IT」の分野は得意分野のはずなのに、実際の試験を受けるとなぜか、手応えがあまりない、という現象が多くなってきています。

AICPAのリリース問題を徹底的に取り組む必要があります。
と同時に、英語力の強化も一緒にしていってください。

>>>AICPAのリリース問題はコチラ

WCにかける時間をTBSに使う

詳しくはこちらにまとめていますので、参考にしてみてください。

>>>BEC試験の時間配分を考えてみる。(常識を疑う!)

キーワードで理解する

他の科目にも共通して言えることかも知れないのですが、「キーワード」で理解するように勉強をしていく必要があります。特にBECに関してはWC問題が出題されるので、キーワードを押さえながら勉強してさえいれば、英作文も書きやすくなります。

[具体例]

例えば、「Economics」の範囲で「景気循環の4つの局面」を勉強していたとします。

すると、

景気の谷→Trough

景気拡大期→Recovery

景気の山→ Peak

景気後退期→Recession

と覚えていくと思います。これは普通の覚え方です。
「なるほど!4つの種類があるんだ!」とまずは覚えるはずです。

次に、4つの種類はそれぞれどのような特徴を持っているかを覚えるはずです。

そこでキーワードが登場です!キーワードで覚えていきます!

Trough→Unused productive capacity

Recovery→?

Peak→Shortage of essential raw materials,Natural rate of unemployment

Recession→≠depression

このように、自分が覚えやすいようにキーワードを使ってアレンジしていってください。

重要なポイントは、あくまでも「自分が覚えやすいように」です。
模範解答通りに覚えてしまうと、膨大な量になってきっと覚えることが出来なくなると思います。

あくまでも、自分で思う「これだけ覚えれば大丈夫だろう」という感覚を大事にしてください。

ちなみに、私は上記のように覚えました。
「Recovery」もキーワードで覚えることが出来ると思うのですが、あえて「?」にしています。消去法で他の3つのどれにも当てはまらないものを答えにしようと思ったからです。(これぞ、省エネ勉強法)

「Peak」の2つめのキーワードに関しては、「失業率は自然失業率と一致する」ので、「自然失業率」という英単語「Natural rate of unemployment」だけをキーワードにして覚えていました。

図で理解する

上記で覚えた事を今度は図にします。図にすると、記憶が更に定着しやすくなるからです。

このような図を書いて、キーワードをMIXさせて、自分だけの「世界に一つだけの図」を仕上げてみてください。

[世界に一つだけの図]

こういった勉強方法をBECのあらゆる範囲で行うと、効率良く勉強出来ますし、効率良く記憶も出来ます。そして、効率よくWC対策も同時に出来ることになります。

WC問題で「景気の4つの局面を説明しなさい」という問題が出題された場合は、まず、上記のような図をホワイトボードにササーっと数秒で書いて、あとは中学生くらいの、いや小学生くらいが使う簡単な英語でまとめていけばいいだけですから。

以上、BECに関する勉強方法でした。

BECの勉強に役立つ本はこの1冊

最後に、BECの勉強にとても役立つ本を紹介させてください。

石野雄一氏の著書「道具としてのファイナンス」(日本実業出版社)です。

補助教材としては、この1冊だけで十分です。普段、専門学校などで使っているテキストと一緒にこの本をパラパラと息抜き程度に最初は読んでみるだけでも、BECの内容を掘り下げることも出来ますし、BECという科目に関してまた違う視点で見つめることが出来て、とても良い相乗効果となることに間違いありません。

普段のBECの勉強に疲れた時や、BECという科目を「俯瞰」してみたい時などは、ぜひ一度手に取ってみてください。

>>>石野雄一氏のプロフィール

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク